愛しいこの世界
流れていくのをただじっと眺めているしか出来なくて
助けたくて
何とかしたくて
けれどどうも何も出来なくて
差し出した掌に零れてくる滴を
何度抱きしめただろう

つかの間の夢のようなその体温に
溺れてみたかった
触れてみたかった

でもそれは
世界を破壊してしまうからできなかった

与えられしもの
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